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沈黙
よく云えば改革の総仕上げ、マスコミ風なら求心力の回復。しかしながら実際には退陣間近の駆け込み審議であり、小泉人気を後ろ盾にしたエセ愛国議員らによる悪法案が「教育基本法改正」「共謀罪」である。
民主党は自民党の亜流でしかなく、社民共産両党は少数ゆえに反対のアリバイづくり程度の質議。そこに大きな期待が持てぬ以上、大きな反対世論が唯一の‥‥。

死に体と化している大手マスコミが日常垂れ流す単眼的報道を額面通りに受け取りことがいかに危険であるか。
ジャーナリスト山岡俊介さん「テレ朝が当局圧力で『共謀罪』関連番組放映を延期!?」に大手マスコミのていたらくの一端が伺えるが、古くはニュースコープ田英夫キャスターによる「ハノイ──田英夫の証言」後の政治家から加えられた圧力に屈したときにマスコミは死んだといえる。小泉による悪政をマトモに批判せぬマスコミの現状を見られよ。

沈黙このところ、活字中毒の禁断症状があらわれているにもかかわらず本屋に並ぶ新刊はどれも食指が動かない。よって自分の本棚をひっくり返すことになるのだが、パッと目に飛び込んできたのが本書である。読んだのは20歳の頃だったと思うが、改めて読み直してみた。
本書とエセ愛国議員らがゴリ押しする悪法案に直接の関連性はみられないだろう。しかし石原朕太郎によって東京では教育者への踏み絵が行われている今現在の状況は、希望の光すら見えないこの小説の行き着く先を重ね合わさずにはいられなくなる。キチジローや井上筑後守は明日の私なのではないか、とすら思う。

私に云わせればいわゆるネットウヨクなど物の数ではない。かつて時代の雰囲気だけで角材を振り回し安保反対を訴えていた者と同じで間もなく消滅するだろう。本当に厄介なのはコイズミ的を一切疑わぬ“犯罪的無知の善良なる市民”である。
未だ小泉改革に賛成している犯罪的無知の善良なる市民は、負け組の側に置き去りにされることも気づかぬままハメルーンの笛吹きによって亡国へと導かれてゆく。それもひどく無邪気な足取りで。


[ 沈黙 ]
遠藤周作 著/新潮文庫
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