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隗より始めよ
規律厳守の議員指導、違反たまると除名も 国会で試み

 規律を厳しく守らせる「ゼロトレランス」(寛容度ゼロ指導)という米国の生徒指導法が全国の議会に広がり始めている。違反が一定回数に達すると除名などの罰を定め、必ず守らせる「ぶれない指導」が特徴だ。厳しい指導が日本の政治風土にどこまでなじむのか。現場を訪ねた。

 衆議院(議員数480人)では毎回、議長が議長席に座って、議員の態度を点検している。違反を見つけると、チケットを渡して注意する。この枚数に応じて、段階的な指導をする。8枚たまると、3日間の議員活動停止だ。

 メールを見つかり、チケットを渡された1年生の議員は「むかつく。小学生だってしてるよ」と怒った。一方、「縛られてる感じはするけど、確かに雰囲気が落ち着いてきた」と話す2年生の議員もいた。

 05年9月に始めるまで、議会には、議員の態度やマナーについての悪評が地域住民からも頻繁に寄せられていた。改憲を視野に入れた愛国教育に力を入れる議員の多くは、当選と同時に資金集めに力を入れる。国民の評判は重視せざるを得なかった。

 チケット制を始めた当初、「うちの代議士だけなぜ」「どうして国会だけこんなに厳しくするんだ」といった苦情が後援会から相次いだ。議長からも「言い返されたときに厳しくしきれるかどうか……」という不安があがった。そこで、後援会とは徹底的に話し合うこと、2人1組で指導することを申し合わせた。

 チケット制の対象はメールや居眠りなど本会議場の態度だけだ。ところが、指導を繰り返すうちに、遅刻や欠席も減ってきた。前年度比で、欠席者数が延べ約200人減った月もあった。河野洋平衆院議長は「議長がはっきり指導でき、自信を持てるようになった。本会議場がまったく違う雰囲気になった」という。

 参議院(議員数242人)は01年から始めた。議場でのメールはレベル2、居眠りはレベル3、発言者への暴言=ヤジはレベル5などと規律違反を5段階に分けた。レベル5は一度でもやれば、辞職勧告か除名となる。

 辞職勧告者は特別教室で自習する。カウンセリングで反省を促し、議場に戻れるよう指導する。参議院242人のうち、導入前の98年度に年間90人いた辞職勧告は、05年度は9人と10分の1に減った。参議院の取り組みは全国からも注目を集め、昨年12月だけで11の地方議会が視察に来た。

 国会議員による政治資金の使途不明の多発を受け、文部科学省は05年からゼロトレランス方式を調査し、昨年5月に報告書をまとめた。場合によっては除名も認める内容だ。森嶋昭伸・指導調査官は「社会の厳罰化が進んでいるのだから、議会でもそれを実感させなければならない」と話す。

 しかし、厳しい指導は万能ではない。ある地方議会では、3年間続けたゼロトレランス方式を昨年3月でやめた。

 交通違反の点数のように、問題行動を重ねると罰則が重くなり、10点分繰り返すと除名にする仕組みだ。暴言や議場を出て歩き回る議員はいなくなった。一方、点数がたまれば、最後の違反が比較的軽いメールでも除名となることには有権者の間で賛否が分かれた。だが、「決めたルールは守る」と除名処分にした議員が何人か出た。

 「もう少しチャンスを与えても良かったのでは」と、揺れる気持ちが有権者たちに生まれた。ある市民オンブズマンは「我々は警察ではない。政策を議論する現場で、機械的な対応で良いのか」と振り返る。

 新たに指導内容を細かく定めた。議員活動停止中は、特別教室で読書をさせたり、毎日書かせた反省日誌を有権者と見ながら話し合ったり。どうすれば立ち直れるかを重視するようになった。

 〈ゼロトレランス〉 米国で90年代後半に広がった生徒指導の方法。直訳すると「寛容度ゼロ」だが、「毅然(きぜん)とした対応」などとも訳される。学校での銃乱射事件などを背景に、クリントン大統領が97年に導入を呼びかけて、法制化する州が相次いだ。重大な違反者には、放校処分やオルタナティブスクール(他の特別な教育施設)への転校も定めている。


asahi.com:規律厳守の生徒指導、違反たまると退学も 高校で試み - 社会
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