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質問聞いてなかったの
【登場人物】
副大臣(河井克行君)‥‥法務副大臣 自民党 衆議院議員(広島三区)
前川清成君‥‥‥‥‥‥‥民主党 参議院議員(奈良県選出)
会長(田名部匡省君)‥‥民主党 参議院議員(青森県選出)
副大臣(岸宏一君)‥‥‥厚生労働副大臣 自民党 衆議院議員(山形県選出)


【あらすじ】
県立西高校1年生の河井克行は、新任コーチ・田名部匡省から厳しいシゴキを受けながらも、名門テニス部でレギュラーを目指していた。そんなある日、河井の前には、超高校級の実力者で西校の生徒会副会長も務める前川清成がライバルとして立ちはだかる。実力のともなわない河井に対して部員たちの目は冷たいが、田名部の指導はますます厳しくなってゆく。ライバルからのいじめや様々な苦難を乗り越えて、河井が日本代表になれる日は来るのだろうか‥‥。

【本編】
少子高齢化・共生社会に関する調査会(2007年11月07日 参議院)

前川清成君
 もう少し具体的な数字の御説明が欲しいんですが、その点で、晩婚化の理由の一つとして、価値観の多様化ですとかあるいは女性の社会進出が顕著になっていることが挙げられると思うんです。
 そういうコンテクストで法務副大臣にお尋ねしたいんですが、私は副大臣が御結婚されているかされていないかも存じませんし、仮に奥さんの名前がユウコであろうと、ユミコであろうと、トミコであろうと、全然私にはかかわりのないことなので、いいんです。同じように、私の妻の名前がユウコであろうが、ユミコであろうが、トミコであろうが、全然御迷惑をお掛けすることではないと思いますが、副大臣、その点はそれで間違いないですよね。──副大臣、法務副大臣。

副大臣(河井克行君)
 私の妻の名前は、河井であります。名字は河井であります。

前川清成君
 聞いてないよ、そんなこと。
 会長、質問に答えてもらってください。

会長(田名部匡省君)
 質問に答えてください。

副大臣(河井克行君)
 済みません。確認のため、もう一度お尋ねをいただきたいと存じます。

前川清成君
 じゃ、副大臣、今のはサボっておられて私の質問は聞いてなかったということですか。

副大臣(河井克行君)
 もう一度お尋ねをいただきたいと存じます。

前川清成君
 だから、それは聞いてなかったという意味ですか。

会長(田名部匡省君)
 質問を聞いてなかったか、というわけです。

副大臣(河井克行君)
 いえいえ、もう一度質問の趣旨をいただきたいと存じます。

前川清成君
 他の配偶者の名前がどうであろうと、大臣、あなたに迷惑掛かることではないですねという質問です。

副大臣(河井克行君)
 他の配偶者の……

前川清成君
 他人の。

副大臣(河井克行君)
 他人の配偶者の名前がどうであっても私に迷惑掛かるものではない、質問の趣旨がよく分からないんですが。

前川清成君
 これが、副大臣、どこが御理解いただけない質問なのかが僕、分からないんですけれども。例えば、藤谷さんの奥さんの名前が何という名前であろうと、僕は藤谷さんとお付き合いすること、全然関係のないことだし、同様に、河井さんの奥さんがいらっしゃるのかいらっしゃらないのか、奥さんの名字がどうなのか、僕にとっては全然かかわりのないことで、僕に迷惑が掛かることでもなければ、僕に利益があることでもないと思うんです。この当たり前のことを間違いないですねとお尋ねしているんですが、どうして質問の趣旨が分からないんですか。

副大臣(河井克行君)
 法務副大臣に御質問をしていただいているわけでございますが、どういう意味合いをお持ちなのかについて考えがなかなか浮かんできません。

前川清成君
 会長、答えてもらってください。こんなの、質問続けられません。

副大臣(岸宏一君)
 ちょっとその前に、その前に私答えていいですか。

前川清成君
 先生、また後で。時間あれば、また。

副大臣(岸宏一君)
 はい。

前川清成君
 済みません。

会長(田名部匡省君)
 速記を止めてください。
 〔速記中止〕

会長(田名部匡省君)
 速記を起こしてください。

副大臣(河井克行君)
 確認のためにもう一度、恐れ入りますが質問をしていただきたいと思います。

前川清成君
 もう、しません。同じこと何回やらすねん。

会長(田名部匡省君)
 質問聞いてなかったの。

副大臣(河井克行君)
 いえ、聞いております。

会長(田名部匡省君)
 聞いていたら答えなさい。

副大臣(河井克行君)
 名字、名字が何であっても関係ないと思います。

前川清成君
 ちょっと河井副大臣の資質そのものにかかわることですのではっきりお答えいただきたいんですが、なぜこの程度の質問を十分も十五分も掛からないと答弁できないんですか。すべて法務省のカンニングペーパーがなかったら答えられないと、そういうことですか。

副大臣(河井克行君)
 念のために確認を申し上げたかっただけであります。

前川清成君
 余りにも国会審議をばかにしていると思いますよ、こんなことで時間の空費をするなんて。もっと国会答弁は質問をよく聞いて誠実にお答えしていただく必要があると思いますが、いかがですか。どうですか、副大臣。

副大臣(河井克行君)
 以後気を付けたいと存じます。

前川清成君
 そういう意味でお尋ねしたいんですが、価値観が多様化していて、あるいは女性の社会的進出が顕著になっている。晩婚化の理由として、選択的な夫婦別姓が認められていないということが私は一つあると思います。
 その点で、今副大臣もおっしゃったように、あるいは私も、あるいはここにいるだれもが感じているように、他人の配偶者の名前がどうであろうと世間に迷惑掛けることは一切ない。そうであれば、公益を害することがないのである以上、法制審の答申にある以上、一日も早く選択的夫婦別姓の採用に踏み切るべきではないかと私は思いますが、いかがですか。

副大臣(河井克行君)
 選択的夫婦別姓制度の導入については、平成八年の法制審議会の答申以降、婚姻制度や家族の在り方と関連して各方面で様々な議論がされてきたと承知をしております。

前川清成君
 それで。

副大臣(河井克行君)
 この問題は婚姻制度や家族の在り方と関連する重要な問題でありますから、大方の国民の御理解を得ることができるような状況で法改正を行うことが相当であると考えており、したがって、法務省としては、国民一般に様々に意見を聴きながら、関係各方面に調査結果を報告することにより民法改正についての国民の議論が深まるよう引き続き努力をしてまいりたいと考えております。
 なお、平成十八年の世論調査の結果では、選択的夫婦別氏制度の導入について、夫婦同氏制度を採用する現在の法律を改める必要はないと答えた者の割合が三五・〇%で、平成八年調査の三九・八%から平成十三年調査で二九・九%にいったん低下した割合が上昇に転じたのに対し、逆に選択的夫婦別姓制度に賛成の、法律を改めても構わないと答えた者の割合は三六・六%で、平成八年調査の三二・五%から平成十三年調査で四二・一%に上昇した割合が低下に転じており、現在、積極、消極の割合はほぼ同じとなっており、今回の世論調査においては、この制度の導入の問題について国民各層の意見が大きく分かれていることが示されたものだと受け止めております。

前川清成君
 私は、少子高齢化の原因ですとか社会にもたらす害悪等々、具体的に指摘をして現場での議論をさせていただいたつもりです。それに対して、今の答えは余りにも表面的というか、上辺の御答弁だなと思って失望をいたしました。
 もう結構ですが、岸副大臣にお尋ねしたいんですが‥‥。

(完)


※『週刊金曜日』679号「今週のジェンダー情報」をご覧ください。
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