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堕落論
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。そして人のごとくに日本もまた堕ちることが必要であろう。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。(本書から)
日本は敗戦によって、確かに堕(お)ちた。だがしかし、その直後には新たな「神=救世主」の出現──それへの盲目的な従属によって「堕ちる道を堕ちきる」ことが出来なかった(あるいは堕ちることを意図的に回避した)のではないだろうか。
日の丸を見られよ、星条旗の“透かし”が見え隠れしている。

人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。(同)
堕落論この国が本当に堕ちるのは、まだこれからなのやも知れぬ。米軍基地、外交、牛肉輸入、天下り、偽装、新自由主義経済等々の山積みされた問題。そして1000兆円にものぼる膨大な赤字。

安吾が云うところの「堕ちる道」への先導者こそが小泉純一郎であるのは間違いない。そして「近道」までの道程をなお一層早めようとする半数の国民。今度こそ本当に堕ちたとき、また新たな「神=救世主」の出現によって再び救われるのだろうか。
安吾は「堕落論」の最後をこう締めくくっている。曰く「政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である」と。


[ 堕落論 ]
坂口安吾 著/集英社文庫
この記事へのコメント
神=救世主≠ヘンジン
チュートハンパに落ちているから、落ちるのを嫌うのがオウムやライブドアみたいなのにみんな引っかかるんだよなー(爆)。
Matty| | 2006/02/03(金) 11:21:40
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